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DAYS 【第283話】嘲笑のネタバレ!ベスト4進出の試合を見たクラスメイトの反応に戸惑うつくし

2019y02m13d 152803963 - DAYS 【第283話】嘲笑のネタバレ!ベスト4進出の試合を見たクラスメイトの反応に戸惑うつくし

前回までのあらすじ

つくしの気付いた自分の課題はシュートにありました。

早速特訓相手に指名された水樹によってシュート練習を始める。

つくしのシュートフォームはそれらしくなっていて、水樹の目から見ても以前と比べて成長が見えました。

しかし、何かがしっくりこないと感じたまま、つくしはひたすらにボールを蹴り続けます。

一方、桜高戦に向けて作戦を考える中澤監督、生方、君下、鈴木、佐藤、風間は、2トップ・トリプルボランチという初めてのシステム投入を考えていました。

一行に成果の見えてこないつくしのシュート練習に助け船を出したのは頼れる副キャプテンの臼井です。

試合中止まったボールを打つことが殆どあり得ないことから、軽く放ったボールを蹴る練習を提案します。

そして、お手本に水樹のシュートをつくしに見せると、水樹に足のどこで蹴っているかを尋ねました。

シュートを打つ上で、人それぞれ異なるその人にとっての一番を出せるスイートスポットを見つけ、あらゆる状況でも打てるようになる事がつくしのシュート特訓での具体的な課題になりました。

それを身に着ける為、あとは反復練習あるのみ!!

中澤監督も自身の経験からシュートは練習で上手くなると豪語します。

つくしの周りにはいつしか他のメンバーも練習に付き合うように集まり、それぞれが日が暮れるまで練習を続けました。

DAYS 【第283話】嘲笑のネタバレ

準決勝の桜高戦に向けて、それぞれの課題に取り組む聖蹟メンバー。

つくしも自身の課題をシュートに見出し、猛特訓を開始!

この日も朝練を終えたつくし、風間、生方の三人は揃って教室へ向かいます。

「うおーサッカー部!!」

「来たな──っ!!」

三人が教室に足を踏み入れた瞬間、教室中がどよめきました。

試合を見ていたクラスメイトがベスト4進出を祝う声や、風間は生方を捕まえて次々に声を掛けてきます。

そんな二人を他所に、つくしはいつも通り自分の席に着いてふーっと一息落ち着くのでした。

風間と生方はお前もサッカー部だろうと両サイドからつくしにツッコみます。

それをきっかけに、クラスメイトの注目はつくしに集まりました。

途端に質問攻めに遭うつくし。

普段目立たないつくしの活躍を疑う声に、真っ先にあれはつくし本人だと言ったのは、柔道部の吉田でした。

以前、体育の授業で行ったサッカーで、つくしを認めた吉田は、サッカー部の為に千羽鶴を折っていました。

次々とつくしの席を取り囲むように集まるクラスメイトと止まらない質問攻めは、どれもつくしの活躍を知って、つくしと話したいという好奇心を寄せられたものでした。

自分の周りにたくさんの人が集まる状況に不慣れなつくしは、お昼を誘われ戸惑うばかりです。

「昼休みはミーーティング。そう言ったでしょ柄本」

ざわつく声と困惑するつくしに、バンッと勢いよく机を叩き、そう切り出したのは生方でした。

ミーティングの話に心当たりのないつくしは尚も戸惑うのですが、生方に乗って風間もミーティングだったと言うので、まだよく分かっていないつくしも二人に話を合わせました。

それを聞いた周囲の生徒たちは、大事な試合を控えたサッカー部のミーティングと聞いて、昼の誘いも気を遣って遠慮し、そうこうする内に先生が入ってきて授業が始まりました。

現国授業が始まって漸く静かになった教室内。

平家物語が読まれる教室で、一番後ろの席に並ぶ風間、つくし、生方がいました。

大会を勝ち進んでいる聖蹟サッカー部は、どうしても試合の関係で遅刻や早退が多くなる為、他の生徒への配慮もあって一番後ろの席で三人が横並びになっているようです。

風間は、クラスの反応に驚いたかとつくしに尋ねました。

頷くつくしに、生方は前の東院戦に勝った時も同じだったのに、何を今更と言います。

ふつうの反応…風間はそう言いますが、つくしは何も言葉が出ません。

お昼休み──────

行くぞと言ってつくしを誘う風間と続く生方に、ミーティングはどこかと尋ねますが、あっさりあれは嘘だと返されます。

「昼休みなら大きいゴールも使えるし」

「するんでしょ、シュート練?」

マフラーを巻いた生方に、ありがとうございますとお礼を告げるつくしですが、生方はあんたの為だけじゃないと相変わらずのツンデレっぷりでした。

外に出ると来栖、白鳥、新渡戸、今帰仁が合流。

それぞれのクラスでも、朝のつくしたちの様に騒がれたようで、ラブレターを貰ったという新渡戸、男しか集まってこなかった来栖と様々だったようです。

昼休みの限られた時間も惜しみなく、みんながつくしの特訓に付き合います。

校舎の窓からそんなつくしたちの練習の様子を見たのはつくしのクラスメイトでした。

そうこうしている内に昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響きます。

慌てて戻ったつくしが息も整える間もなく、つくしの練習を見ていたクラスメイトが話し掛けてきました。

「渡り廊下から見えたんだけど、ミーティング嘘だったんじゃん」

嘘がバレたと青ざめるつくしでしたが、別の女子生徒が誤解しているつくしに気付いて諫めると、クラスメイトはつくしを責めているわけではないと慌てて言います。

「明日から静かにするね。大会終わったら話聞かせてね」

「そうそう、そういうこと」

クラスメイトの反応に戸惑うばかりのつくしは何も反応できずにいました。

「なんかこういう時だけすり寄って来やがってと思うかもしれないけど、俺たちマジで応援してるから」

そう言いながらクラスメイト達は自分の席に戻っていき、午後の授業が始まりました。

席に着いたつくしは教科書やノートを机に出すこともできず、動けずにいました。

当たり前の様に何もない風間の机と、スマホだけが置かれた生方の机。

風間は椅子を揺らしながら以前つくしが言っていた中学時代の光景を語り出します。

つくしの表情は一気に青ざめました。

風間と出逢うまでのつくしはクラスで注目されるどころか、目立つことから縁遠く、風間と生方以外ろくに話すこともありません。

今でこそサッカー部を通じてチームメイトたちと確かな絆ができていても、つくしの本質は劣等感や他人への疑心が多くあります。

それを分かった上で、風間は言いました。

「人間なんて表で微笑っていても裏ではどう思っているのかわかったもんじゃねぇ」

「だけど、今のは額面通り受け取っていいと思うぜ」

「ほんとに応援してんだよ。お前のこと」

千羽鶴を折ると言っていた吉田は、授業中こっそり鶴を折り続けていました。

「身近で頑張ってる人間を嘲笑うほど世の中病んじゃいない」

風間の言葉をじっと聞いていた生方の隣の席で、ぽたぽたと零れ落ちる涙の跡。

つくしは涙が止まりません。

学校、クラスでずっと無関心しか周りから得られなかったつくしにとって、悪意ある嘲笑ではなく、本心から向けられる応援や好奇、全部が自分には起こり得ないと思っていた信じ難い光景です。

「んーーー」

「今日も良い日になりそうだな」

授業中、大きく伸びをした風間は、うるさいから寝てろと注意をされるのでした。

DAYS 【第283話】嘲笑の感想

つくしは風間と出逢って、サッカーと、聖蹟サッカー部と出逢ってこれまでどんどん変わっていきました。

自覚する変化と成長も勿論ありますが、長年染込んだ劣等感や疑心暗鬼はそう簡単に拭えるものではありません。

誰よりも敏感なつくしはクラスで目立つどころかなるべく目立たないように、そこは自分の場所ではないと思い込んでいたのでしょう。

東院に勝ち、最強と言われる梁山を倒した試合でどれだけの活躍をしたのか、きっとつくしには実感がないのかもしれません。

例え活躍や成長を実感できていたとしても、それが普段関りを持つ事のないクラスメイトから称賛されたり、興味を持たれたりするなど自分には縁がないと思っていたのでしょう。

必死に頑張っているつくしの姿に、風間や生成サッカー部のメンバーが心打たれたように、クラスメイトもそれに気付いただけなのですが、風間がそれに気付かせてくれました。

試合も勿論面白いですが、つくしの成長や、それでもまだまだ深いつくしの背負ってきた闇や痛みの大きさ、深さを振り返れる日常風景も魅力的だと思います。

先輩たちの事も気になるので、準決勝までの一週間、もう少し学校生活の風景を見たいなと思いつつ、次回を楽しみに待ちます。

次回のDAYS【第284話】が掲載される週刊少年マガジン12号の発売日は2月20日になります。