夏目友人帳

夏目友人帳【ビューティフルドリーマーの章】のネタバレ!

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2019年1月24日発売の月刊LaLa3月号、夏目友人帳【ビューティフルドリーマーの章】を読んだのでネタバレ・感想をまとめました。

夏目友人帳【ビューティフルドリーマーの章】のネタバレ!

学校の帰り道、夏目は手のひらに乗せた何かを見ていました。

友人の西村が夏目の名前を呼びます。

「今、すれ違ったコがさあ・・・ん?何もってるんだ夏目。折り紙・・・?」

夏目は服の中にそれをしまうと、西村に話の続きを促します。

長い髪がさらりと揺れる可愛い女の子とすれ違ったことに盛り上がる友人達。

「清楚っていいよなあ夏目!」

「はは、そうだなあ」

友人の力説に夏目はのんびりと同意しました。

一人になった夏目は真っ赤な夕日を見て話しはじめます。

「ほら。夕日きれいだろ」

懐から取り出したのは先ほどの折り紙です。

それは人の形をしていました。

夏目は折り紙に夕日をみせてやります。

「ああでも。お前はきっともっときれいな夕日をいっぱい見てきたんだろうな――」

「コラ夏目!」

「わぁ」

草むらから飛び出してきたニャンコ先生は、折り紙が貴重な妖で狙われるかもしれないから外に出すなと注意しました。

「そうだな」

晩御飯はスキヤキだからとニャンコ先生は夏目を急がせて帰ります。

事の起こりは数日前の事でした。

名前を返してもらいにお面をつけた妖がやってきます。

帰る場所も辿り着く場所も決まっていない旅をする者だと名乗る妖は夏目がレイコの孫だと知り、人の世の儚さを語ります。

お礼のお酒はニャンコ先生がもらうことになりました。

「さみしくはないんですか?」

夏目が尋ねると妖は笑います。

「ひとりで、とは言っておりませぬよ」

「――そうですか」

その夜、妖からもらったお酒を美味しそうに飲む先生。

ヤボ用がすんだら美味いものを探して旅に出るのも一興だと言い出しました。

「ヤボ用って?」

「お前を見届けて友人帳をいただくことだろうが!!」

妖が話したあてのない旅。

それはさびしい響きですが、ひとりではないのならほんの少し心が躍ると感じる夏目でした。

その夜、夢の中で泣き声が聞こえます。

庭の木の下に何かが落ちているようです。

起きてから庭を探す夏目とニャンコ先生。

そこには折り紙でおられた人形が落ちていました。

「泣いていたのはお前?」

夏目は尋ねますが返事はありません。

さっさと捨ててしまえとニャンコ先生は言いますが、以前捨てて困った事が起きた経験のある夏目は様子を見るために持ち帰ることを決めます。

家の廊下を歩いていると、羽ばたきの音が近づいてきます。

鳥かと思って見ていると、顔が貼られた凧がガラスにぶつかってきました。

「昨夜は失礼を。おたずねしたきことが」

その声は昨日夏目の家にやってきた妖でした。

折り紙人形は彼の旅仲間だったのです。

旅仲間は気難しく人形に籠っているのです。

妖は、旅仲間は珍しい妖力をもつ希少な存在である為、彼が戻ってくるまで守ってほしいと頼みます。

「さわがしいと思えば勝手な!そんな義理はない!」

ニャンコ先生は答えますが、必要なことを話すと凧は消えてしまいました。

その夜。

「おのれ凧やろう面倒ごとを。ふん、こんなペラペラの妖に本当に価値があるのか?」

動かず喋らずの折り紙をニャンコ先生が前足でつつきます。

夏目は折り紙に寝床を作ってやると、不思議な夢を見ます。

今まで見たこともないほどの沢山の星空。

その美しい光景を朝になっても覚えていました。

「きれいだったな・・・みんなにも見せたかった・・・・・・」

ニャンコ先生もなんだかご機嫌です。

「おお夏目!何とも美しき夢を見たのだ。満天の星空だった。」

それは夏目と同じ夢の内容でした。

相変わらず折り紙はただの紙切れのようで、昼間は異変を感じないのですが、その日以来毎日美しい風景の夢を見るようになった二人。

さすがに偶然ではないと、ニャンコ先生が話しかけてみることにしました。

「おいここ最近私達がステキな夢を見るのはお前の仕業か?」

夏目には聞こえませんが、ニャンコ先生には妖の声がきこえると言います。

美しい夢は、妖が旅で見た美しい風景の記憶で、預かってもらうお礼にそれを見せていたのでした。

「そうだったのか、お前はすごいなあ。ありがとう」

笑顔でお礼を言う夏目。

そして昨晩も夏目は美しい夢を見ます。

だからおれもお礼にきれいな夕日を見せたかった。

時間は最初の場面に戻り、夏目は晩御飯のスキヤキを喜ぶニャンコ先生と家に向かって歩いていました。

妖をオリガミと呼ぶことにした夏目。

自分が見る風景はオリガミには退屈かもしれないと心配しますが、人間の世界が珍しいオリガミはニャンコ先生を通して色々な事を夏目に尋ねました。

以前から気になっていた赤い箱はポスト。

花いっぱいの小屋は花屋。

花を買う理由を訊かれ、夏目はお礼や好意を伝える時に人は花を贈ると説明します。

いつもの風景がオリガミと一緒にいると違ったものに見えてくるのでした。

朝、夏目が起きるとオリガミの周囲が汚れていることに気が付きます。

旅に対するあこがれの強くなるニャンコ先生に夏目はたずねます。

「先生はひとりで旅するの?」

「あたりまえだ。私の心は自由なのだ」

「そうだな」

何気ない風景を心に焼き付けようと思う夏目の足元に、黒い影が忍び寄ります。

振り向くと誰もいません。

ニャンコ先生はオリガミを狙う小物の仕業に違いないと言います。

翌朝、オリガミの周囲はさらに汚れが広がっていました。

何かが起きていると感じる夏目はオリガミを守らなければと思います。

学校にて、夏目が一人で歩いていると、背後から髪と手足の長い一つ目の妖が現れました。

夏目が驚くと消えてしまいます。

オリガミを狙った妖怪かと思いますが、何かが違うようです。

とうとう明日には旅の仲間が迎えに来るとオリガミがニャンコ先生に伝えます。

その夜、夏目が以前見た美しい夕日が夢の中に出てきます。

そして、昨日見た恐ろしい姿の妖が立っていました。

夏目はその妖を見つめます。

無言でたたずむ妖の気配を夏目は知っていました。

「オリガミ」

それは人形の中から出てきたオリガミの本当の姿でした。

夏目の傍に来たオリガミは言います。

「わたしが・・・ながいかみがさらりとゆれて、にこやかであればよかったのに」

それは美しい少女を見た友人たちの言葉でした。

「さよなら夏目。きれいなゆうひをありがとう」

夏目とニャンコ先生が目を覚ますと、部屋一面に描かれた花の絵。

人が花を贈る理由を尋ねたオリガミを思い出します。

机の汚れは絵を描く練習の残りだったのです。

家族に見せたいと思う夏目ですが、妖の墨はすぐに消えてしまうとニャンコ先生は言います。

夏目はその美しい光景をしっかりと目にやきつけるのでした。

夏目友人帳【ビューティフルドリーマーの章】の感想

ずっと人形の中に閉じこもっていたオリガミが姿を見せた時、オリガミが口にした言葉がとても切なかったです。

夏目の友人たちの何気ない言葉が、夏目が説明した人の心が、行く当てのない旅を続けるオリガミの大事な思い出になったことが伝わってきました。

しんみりとする物語の中でニャンコ先生の自由さがとっても良い癒しでした。