ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。

ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。第67話 ネタバレ!魔界にも雪は降るようで・・・

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月刊少年ガンガン4月号(3月12日発売)、ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。第67話のネタバレ・感想をまとめました。

前回までのあらすじ

色恋や男女のあれこれにとんでもなく鈍感なミュリンに色々と振り回されてしまい、サキュバス課の最終試験(期限なし)のこともあって、とうとうみんなのアイドル的存在であるリリムがやさぐれモードを発揮しました。

ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。 第65話ネタバレ

シェムハザと廊下を歩いている時、外で雪が降っていることに気が付いたミュリン。

「お~、雪降ってきた! 積もるかな?」

「積もらんだろ」

「積もったら雪だるま作りたいな~」

「無邪気か。

ゲレンデでも行け」

「ゲレンデ行きたいな! お前スノボとかするの?」

「する」

「うち親がスキーしかできなかったから、俺もスキーしかしたことないんだよね」

「ふうん」

「ゲレンデいいな~」

そんな二人の後ろで「ゲレンデ」に反応した人物が。

「ゲレンデ女子! いいよね!」

それはアスタロトでした。

 

「うわーっ! マジ雪ー!!」

辺り一面に広がる雪景色に、テンションが上がるミュリン。対して、

「うわーっ! マジ帰りたいー!!」

と泣き叫ぶアスタロト。

[なんやかんや人が人を呼び、いつものメンツで氷結地獄(コキュートス)の端のゲレンデにやってきました]

「ヤダ―――――!! ゲレンデ女子がいないゲレンデに何の意味があるんだアアア! ナンパ―――――!!」

くだらない理由で一人駄々をこねるアスタロトに、少し申し訳なさそうにミュリンは謝ります。

「準備してるうちに万魔殿(パンデモニウム)管轄のゲレンデがあるのがわかって」

[氷結地獄(コキュートス)。

かつて「裏切り」の罪を犯した魂が落とされた地獄において、もっとも厳しい場所の一つ。

かの大悪魔ルシフェルが今も氷漬けにされている…とされるが、現在は通年冬の魔界の一地方として冷凍保存倉庫街や観光地として利用されています]

アスタロトの中では氷結地獄などの一般の悪魔が寄り付かない場所ではなく、ごく普通のゲレンデに行く予定だったようなのです。

「こんなところいやだ! 俺は一般用のゲレンデに行く!」

「ちょ、アスタロト様」

「ぴちぴちのゲレンデ女子が俺を待ってる!」

瞬間、サルガタナスが剣でアスタロトの首を仕留めようとします。

「なんて?」

「みんなで雪遊び出来て嬉しいな~~~~~……なんちゃって」

相も変わらずの二人。

その中で、ミュリンはコテージを見ます。

「閣下なかなか出てきませんね。

そんなに支度終わらないのかな」

ミュリンの言葉に、心配そうな表情のごっちん(ベルフェゴール)が言います。

「私、様子を見てこようかな」

するとその隣で、アザゼルがフリップを出しました。

【俺も行こうか?】

「! はい…」

真っ赤になりながらも嬉しそうな表情で俯くごっちん。

そんな二人を見てシェムハザは進歩してるな、と感心します。

が、対して何もわかっていないミュリンは首を傾げます。

「あっ、ベル!」

そこでようやくベルゼブブがコテージから出てきました。

しかし、予想外の姿。

(丸ッ!)

何やら全体的に分厚いのです。

雪だるまのように着ぶくれしており、まともに歩けないベルゼブブ。

「あっ…閣下!」

ベルゼブブは階段を下りたところで見事に転んだかと思えば、着ぶくれしすぎて起き上がれない様子。

「着こめるだけ着こんでみました」

ミュリンに助けてもらい、ベルゼブブは恥ずかしそうに呟きます。

(こんなダイナミックに着ぶくれしてる人初めて見た…)

「閣下寒いの苦手なのによく来る気になりましたね」

「休日にみんなで出掛けられるなんて嬉しいです」

嬉しそうに笑うベルゼブブに思わず胸キュンするミュリン。

そんなミュリンを、ベルゼブブは見つめます。

「どうかしましたか?」

「制服じゃないミュリンを見る機会があまりないので…すみません」

「あ…そうですよね」

「とてもよく似合っていると思います」

「ありがとうございます」

なんだか照れてしまうミュリンは、閣下も可愛いです、と言いかけて失礼かもしれないと口をつぐみます。

「よくお似合いです」

「ありがとうございます……ひっくぴゅ!」

「大丈夫ですか!? あいかわらずの珍くしゃみ…」

「くぴゅっ! だいじょ、っくぴゅ!」

くしゃみの反動でか、ベルゼブブはよろけてしまいまた転んでしまいました。

「あぁ~~~~!」

なんだかまるで子アザラシのような感じです。

 

「よーしみんなで全力雪合戦をしよう!」

一方、大量の雪玉を持ってはしゃぐモレクは「怪我人が出そうです!」とミュリンに止められます。

「じゃあダンタリオン! 二人でしよう!」

雪の中でもお構いなしに本を読んでいるダンタリオン。

「しないよ」

その瞬間、雪の下に埋まっていたエウリノームが出てきました。

「ッア――――!!」

「うわああぁぁ! エウリノームさん!」

エウリノームは吐血しながら叫びます。

「ゲレンデのダンタリオンきゅん!

寒さで白い肌はより白く、しかし頬と唇の紅潮はより引き立ち、一面の雪に光が反射してダンタリオンきゅんをあたかも雪の妖精のごとく照らす!

ちらちらとした光の粒が瞳を揺らし、まるで肌そのものが発光しているかのようなまばゆさはこの世のすべてを浄化し天へと導くかのように――」

吐血のせいか妄想のせいか、やがて絶えるエウリノーム。

「神々しい…神々し…あっ」

「殺人現場みたい」

雪の中でも彼女は平常運転なようです。

 

「ミュリン、滑りに行かないか?」

ミュリンとベルゼブブが話している中、シェムハザがスノーボードを持ってやってきました。

「ミュリン、スキーするのですか?」

「あ、はい。閣下はスキーは…」

「したことはありません」

「やってみますか?」

「え! いいのですか!? でも…」

「やってみると簡単ですよ」

二人に気を使ってか、シェムハザは「先に滑ってくる」とその場を後にします。

「あ…シェムハザに悪いことをしました…」

「そんなに気にすることじゃないですよ。

その格好だと危ないんで少し軽くできますか?」

「頑張ってみます…」

 

ミュリンたちの元を離れたシェムハザは、本を読んでいるダンタリオンをひたすら見つめているエウリノームを見つけます。

「……エウリノーム。

その、お前スノボとかって」

勇気を出して彼女を誘ってみようとするも。

「ダンタリオン! そりで遊ぼう!」

「遊ばない」

モレクがそりの上にダンタリオンを乗せて走っていき、それをエウリノームは追いかけて行ってしまいます。

なんとも不憫なシェムハザ…。

 

その頃、ミュリンにスキーを教えてもらって挑戦しているベルゼブブ。

「ほわっ! とっとっ、んんっ!」

「そうですそうです。

板のエッジを斜面にひっかける感じで」

「足が固定されているので難しいです…」

「上手ですよ!」

そんな二人の様子を見て、サルガタナスに縄で繋がれながらぼやくアスタロト。

「あーあー、いちゃついちゃって。

お兄ちゃん妬いちゃうぞ~」

「何か言いましたか?」

「いえ別にー、遊びたいなーって。

雪山来た意味~」

「今更指摘するのも情けないですが、あなたの遊びたいは軽率かつ度が過ぎています」

「え~…まあいっか。

ゲレンデのさっちゃんが見れたし」

アスタロトは綺麗に笑ってサルガタナスを見つめます。

「さっちゃんは雪が似合うね」

その笑顔とセリフにサルガタナスは真っ赤になり、反射的にアスタロトを雪だるまに。

「なんで!?」

女の子にモテる癖に、サルガタナスの乙女心はなかなか分からないようですね。

 

そしてまたお話はミュリンとベルゼブブの方に。

「滑り降りる時は基本的に板をハの字にして下さい」

「? ??」

ハの字と言われてもいまいち理解できないベルゼブブ。

「とにかくハの字にする感じで!」

やがて、滑り姿がだいぶ様になってきました。

「そうそうハの字ですハの字」

「滑れました!!」

初めてスキーができたことに喜ぶベルゼブブに、ミュリンも嬉しくなります。

「閣下上手です!」

「もう少し滑ってみます」

「上手いですよ いい感じですね!!」

そうして、二人はどんどん滑っていき…。

 

気が付けば、遭難していました。

(うそやん…普通こんな急に吹雪なる?)

思わず心中で関西弁になるミュリン。

「ロッジの方向が全然わからなく…」

「端とはいえ氷結地獄(コキュートス)ですからね……ミュリン! あそこに小屋が!」

吹雪で視界が最悪の中、ベルゼブブが小屋を見つけました。

二人はそこに一旦避難することに。

「よかった…吹雪が収まるまでここで待ちましょう。

そんなに遠くまで来てないですから、雪が落ち着けば戻れますよ」

中に入るも、冷え切った室内。

暖房などの設備はない模様。

(雪と風がしのげるだけでありがたいけど…寒い!)

「閣下…」

寒がりなベルゼブブはもはや限界と言わんばかりに震えていました。

(うわあ!)

「ああ…ミュリン…窓の外に山盛りのケサパサが見えます…。

あったかそう…絶対暖かいです…もふもふ…もふもふ…」

「閣下それ幻覚です!!」

まずい状況に、ミュリンは焦ります。

「あれっ、閣下手袋は!?」

「落としてしまったみたいです…」

そこで、「じゃあこれ使ってください!」と自身がつけていた手袋を差し出します。

「いけません、ミュリンが冷えてしまいます!」

「俺は平気ですから」

「だめです!」

「閣下の体が第一です!」

「だめです、私はこれでも大悪魔です! 丈夫です…!」

言いながらとんでもなく震えるベルゼブブを本気で心配するミュリン。

結局、ベルゼブブも素直に手袋を借りることにしました。

「…ごめんなさい。

ありがとうございます」

いえいえ、と言いつつ現状について考えるミュリンは、ふと思いつきます。

(そうだ! 漫画(?)とかでよく見るやつ…裸で抱き合って暖をとる――)

思わず、裸のベルゼブブを想像してしまいます。

そして一人で真っ赤になり、必死に頭を振ります。

(いやいやいやいやネタだからあんなの! ないないないない! 絶対寒いし無理無理無理無理!!

そうだ、かまくら作ろう! いや、かまくらよりかはここの方が良いだろ作ってる間に凍死するし――

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい! 落ちつけ!! 落ちつけ~…!)

隣でミュリンが悶々としていることに一切気付いていないベルゼブブは、手袋を見つめます。

(手…暖かくなってきました…)

しかし、代わりにミュリンの手が寒さで赤くなっていることに気が付きました。

(どうしよう、やっぱり手が寒そう! 手袋…でもミュリンが厚意で貸してくれたのに…)

そこで、ベルゼブブはミュリンの手を取り、息を吐きかけたのです。

硬直するミュリン。

[びっくりしすぎてフリーズ(極寒だけに)]

(少しは暖かくなるでしょうか)

ベルゼブブは自身のせいで寒い思いをしているミュリンを必死に温めようとします。

しかし、真っ赤になっているミュリンの顔を見て、彼女も真っ赤になってしまいます。

「あ…」

二人の鼓動が激しくなっていき、ドキドキの展開。

かと思えば、

「ただいまー!! って、なんだここは!? ロッジじゃないぞ」

突然小屋のドアが開き、モレクが軽快にやってきました。

「モレクさん!? とダンタリオンさんとエウリノームさんとシェム!」

「どうした大丈夫か?」

こんな所で二人でいたベルゼブブ達に問いかけるモレク。

「いえ…」

(大丈夫じゃなかったやばかった)

いろんな意味で助かった、という気持ちでいっぱいという様子のミュリンとベルゼブブに一人気が付くシェムハザ。

「あっ、吹雪やんでる! 帰れますよ閣下」

精一杯平常心を装うも、ミュリンの顔はまだ赤いまま。

「よかったです…」

(ほっとしたけど、少し残念…どうして残念なのかは、よくわからないけれど――)

 

ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。第67話 感想

今回も可愛さとときめきが爆発していました。

順調にベルゼブブ&ミュリン、そしてごっちん&アザゼルの仲が進展していっていますが、だからこそシェムハザが切ない(笑)。

彼の想いが実る日は来るのやら。

遭難しました、までの流れは正直予想していましたが、それでも笑ってしまいました。ここはmatoba先生の演出が巧妙、といった感じです。

非常に少しずつしか進展しないみんなの恋模様ですが、今後のベルゼブブとミュリンがとても楽しみです。

ごっちんももっと頑張れ!

シェムハザも頑張れ…。

さて、次回は誰がメインのストーリーになるんでしょうか? 楽しみです!