月刊少年ガンガン5月号(4月12日発売)、ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。【第68・69話】のネタバレ・感想をまとめました。
前回のあらすじ
雪の季節がやってきて、なんやかんやで雪山へ遊びに向かった一同。
それぞれ和気あいあいとはしゃぐ中、気が付けばベルゼブブとミュリンが遭難してしまいます。
そこで、お約束通り急接近!
今後の2人の関係はどう発展していくのでしょう。
ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。【第68話】ネタバレ
食堂にて昼休憩を取ろうとしているミュリン。
「どわっ! あ~、やっちゃった…スープ飛ばしちゃった」
「大丈夫?」
そんな会話を繰り広げていた女性職員は、ニーソックスを履いていました。
そんな様子を見て、ミュリンは思い出します。
(ニーソかぁ…少し前うちにもあったんだよな)
[遡ること9話前、59話目。
流しそうめんをしにミュリン宅を訪れたベルゼブブ閣下。
めんつゆをニーソにこぼして脱ぐ]
(まあそこまではよかったんだけど(?))
「これ…どうしよう…」
忘れ去られたニーソックスを前に、自分の家で思わず正座なミュリンは悩んでいました。
(閣下帰ってきてくんないかな!?)
頭を抱えて嘆きます。
(返さないといけないよな…)
素手はまずい、と考え、ニーソックスを入れるのに丁度いい袋を探し始めます。
しかし、見つかったのはジップロック。
その様はまるで押収された下着に近く、青ざめるミュリン。
(だめだ! 失礼かつそこはかとない変態っぽさを感じる)
「そうだ百均…閉まっとる!」
時計は9時を指していました。
「何か…何か…」
必死に袋を探すも見つからず、ミュリンが取った行動は。
「…何やってんだろ俺…」
紙とのりとハサミで袋を作る、というものでした。
その頃のベルゼブブは。
(どうして靴下を置いてきてしまったんでしょう…)
一人部屋で沈んでいました。
(すぐ引き返せばよかったけど、なんとなくニスロクに隠したくなってしまって…ひとの家に忘れ物をして帰るなんてずぼらです、恥ずかしい…)
落ち込むベルゼブブですが、やがてその顔は真っ赤になっていきます。
(……なんででしょう。
ずぼらだとかじゃなくてなんだかわからない恥ずかしい気持ちになってきました…。
置いてきたのがハンカチだったらならない気持ちのような気がします!)
悩めるベルゼブブ閣下なのでした。
そして再びミュリンの方は、ニーソックスがめんつゆで汚れていた事に気付き、このまま返していいのか悩んでいました。
(汚れたまま返すのはマナー違反? でも勝手に洗うのも…。
いや洗っていいのか?? ていうかニーソってもしかして汚れたら捨てるもんなのか? いや忘れ物を勝手に捨てるわけには…。
洗ったら普通に使えるだろうしやっぱり洗って返すべきだよな…ハンカチだって借りたら洗って返すし…いやニーソは借りてないけど)
基本的に女性が履くものであるニーソックスが分からないミュリン。
しかし、アパートには洗濯機がありません。
(コインランドリーに行くか…)
改めてニーソックスを触り、また考えるミュリン。
(なんか繊細そうな布だけど…ランドリーにつっこんで大丈夫なのか? 伸びたりするんじゃねーの、これ…しないの?)
「……」
ニーソックスを前にするとなんとなく集中できないミュリンはトイレ内にて考える事に。
母はストッキングなどをどうしていたのか、と必死に悶々と考え続けるミュリン。
そして、やがて1つの結論に至ります。
(だめだわからん! なんでニーソでこんなに悩んでるのかも意味わからん)
ミュリンは隣部屋のシェムハザを訪ねました。
「なんだお前か」
「なぁ、ニーソってどうやって洗濯するんだ?」
「は?」
自分でした質問が恥ずかしくなり、ミュリンは結局手洗いしてベルゼブブに返したのでした。
【第69話】ネタバレ
退勤後、商店街を歩くシェムハザの姿がありました。
(さてあとは何を買うか…)
[別に料理は好きじゃない]
(今夜のメインは昨日寝る前に作っておいた肉じゃがだ)
[でも作りたいものをそこそこ作れるのは助かる。
一人暮らしを始めた頃に、初心者向けの料理本を一ページ目から順に作ったのが良かった。
レシピ通り正確な分量・手順で何品か作ると段々感覚が分かってくる。
いきなり凝った料理を作るより、大切なのは基本を繰り返すことだ。
基本を覚えれば大体の予想やアレンジが効く。
筋トレと同じだ]
(家で肉じゃががつつましやかに俺を待ってると思うと嬉しくなってくるな)
そこで、シェムハザは思い浮かべてしまいます。
エプロン姿で肉じゃがを用意してくれるエウリノームを。
「別に待ってたわけじゃないわよ!」
(…むなしい想像はやめよう)
歩きながら、肉屋の前を通りかかるシェムハザ。
〝カレー用牛肉〟と書かれた肉が特売で売られていました。
(カレー…いいな…いやいや今日は肉じゃがだから、とりあえず買ってカレーは明日にでも)
なんて考えていると、周囲から「カレー」の連呼が。
数十分後、猛ダッシュで自宅へと帰ってきたシェムハザ。
「だめだもうカレーのことしか考えられない! すまん肉じゃが!」
鍋を開けると、美味しそうに染み込んだ肉じゃがが。
「うまく出来てる…」
(少し取り分けてこっちはレンジで温める。
鍋の方はコンロに)
そして、シェムハザは心の中で肉じゃがにもう一度謝りながら水を投入したのです。
[煮立つまでに買ってきた追加のカレー用牛肉に焼き色をつける。
鍋に肉とタマネギをIN。
ふつふつしてきたら一旦火を止めてカレールゥを投入。
よく混ぜて、とろみが出るまで煮込む]
(よしよし…肉じゃがでカレー、前からしてみたかったけどいつも食べきって余らなかったから作れなかったんだよな。
余ってるわけじゃない肉じゃがだから罪悪感があるが…いい香りだ)
そこで、シェムハザはある事を思い出します。
「待った、うち福神漬けあったか!?」
慌てて冷蔵庫を確認するも、残念ながらありません。
福神漬けは欲しい、と思っていると、使いかけのニンジンがある事に気付きます。
[ニンジンを千切りにし、ポリ袋に入れる。
調味酢とレモン汁少々を投入。
ない時は酢とオリーブオイル、砂糖と塩・レモン汁とかの調味液を作って入れる。
で、揉む!!
以上、福神漬けの代打・即席ニンジンのラベ完成]
一息つき、時間を確認するシェムハザ。
お米を炊いてないことに気付くも、冷凍ご飯に助けられ、盛り付けていきます。
「間に合った…」
すると、その時インターホンがなりました。
「腹へった~~!!」
上機嫌なミュリンがやってきました。
「えー、カレーじゃん! うわなんで肉じゃがもあるの豪華!
俺デザートにアイス買ってきたアイス」
「小学生か」
[料理は特別好きなわけじゃない、と思う。
でも]
カレーを頬張り、幸せそうな顔になるミュリン。
[料理を食べる相手の顔を見るのは、嫌いじゃない]
ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。【第68・69話】感想
今回は2本立てでした。
まさかそうめんの回を振り返るとは(笑)。
色々と苦悶してたんですねミュリン…。
恥ずかしそうに考える閣下とミュリンがとても可愛かったです!
そして、69話目では久しぶりのご飯回!
思わずカレー食べたくなりました…。
肉じゃがからのカレー、やってみたいです。
そして知り合った頃は不穏な空気だったのにすっかり仲の良いミュリンとシェムハザのコンビにほっこり。
こういう友達関係、いいなと思います。
次回はどのキャラクターがメインになるのか? そろそろごっちんと兄貴のメイン回とか回ってきそうかな? と思ったり。
これからの展開も楽しみです!