2019年1月24日発売の月刊LaLa3月号、テイルズオブカフェテリア【tale:2】を読んだので前回のあらすじ・ネタバレ・感想をまとめました。
【前回のあらすじ】
人々を守れる強い人間になるため、勇者資格を取ったルー。
しかし、勇者という仕事は儲からず、お金がないため満足に食事もとれません。
報奨金目当てに、森の奥に住む怪物を倒しに行きますが、可愛い家の中にはフリルエプロンを付けたオオカミ風の怪物が居ました。
怪物のアイは心優しい性格で、旅人の憩いの為にひっそりとカフェを営んでいたのです。
初めての客を精一杯もてなすアイ。
最初は恐ろしい怪物の罠だと疑っていたルーですが、料理につられて仲良くなったのでした。
テイルズオブカフェテリア【tale:2】のネタバレ
今日も森の中で怪物アイはカフェを開いていました。
そこに希少な草を持ってきた勇者ルーがやって来ます。
ルーはアイを倒しにやってきて以来、ずっとお店に居ついていました。
勇者なのになぜずっと店にいるのか尋ねると、ルーは朗らかに笑います。
「金がないからに決まってるだろっ」
急に落ち込んだルーに驚くアイ。
恐ろしい怪物を倒して金貨5枚を得るはずでしたが、大事な友達を倒すことが出来ないと話すルーにアイは感動します。
恐ろしい姿のせいで魔物以外には距離を置かれていたアイの初めての友達です。
ルーはここに居候する代わりに、お店が繁盛するよう手助けするつもりでした。
その言葉にアイも喜びます。
さっそく計画をねる二人。
コーヒーのおいしさの他に必要なことは二つ。
それは癒しとエンターテイメントだと自信満々に話すルー。
「エンターテイン?」
「ざっくり言うと店に来て楽しんでもらうということだ」
早速プレオープンをすることになりますが、アイには知り合いがいません。
ルーが選んだのは村に住む飯屋の店主でした。
突然現れたルーに、驚く村人。
怪物を倒したのかと尋ねますが、ルーは「いいや」と答えます。
森には恐ろしい怪物はおらず、かわいらしいカフェが一軒あるだけ。
そのお店が繁盛するためのアドバイスが欲しいと頼みに来たのでした。
村人が山の上に上がる火柱について尋ねると「シェフのフランベだ」と答えるルー。
森に入ることを嫌がっていた村人でしたが、ルーの必死の頼みにしぶしぶついていきます。
カフェに入った二人を出迎えたのは、狼男の体をごまかすため不気味な仮面をかぶったアイでした。
アイは固まった二人を見て、反応がないのは変装が不自然ではないからだと安心します。
(ど・・・どうしたアイ・・・っ・血迷ったか・・っ)
アイの恐ろしい姿に思わず声が出ないルー。
しかし、後からかわいらしい?オオカミの姿を見せることでギャップを演出し、緊張と緩和による癒しの空間を作ろうとしているのだと勝手に納得しました。
案内した席では、森の奥らしく動物と戯れることができます。
とぐろをまく二匹のヘビを前に息をのむ村人。
恐ろしいヘビに比べれば、アイの素顔など可愛いポメラニアンのようなものだ。
さらなる緊張と緩和の演出だとかん違いするルー。
次は客の前で調理をして見せます。
アイが自慢の爪で鹿の肉を一瞬にさばくと、ヘビに体を絞められて動けない村人の顔に血が飛びます。
活きの良い血まみれの肉を差し出すと、ヘビたちが喜んでくいつきました。
ルーも負けずに肉で似顔絵を作りますが、村人の反応は最悪です。
「もういいっ、いいかげんにしろオレは帰るっ」
怒った村人はついに席を立ってしまいました。
人気店のマネごとばかりする二人の接客を批判すると、村人は料理とは心だと話します。
背を向けた村人に、ルーが自慢のコーヒーを差し出しました。
「ボクの心ですっ」
そのコーヒーのうまさに、村人も納得します。
「このコーヒーさえあればあんたの心は伝わると思う」
村人の言葉に興奮したアイは、体から炎が噴き出し本当の姿を見せてしまいます。
アイの正体を知った村人はルーにアイを倒すように言いますが、ルーはアイが良い怪物であると必死に説明しました。
店から逃げ出した村人は、確かにアイのコーヒーから優しさを感じていました。
しかし、追いすがるアイのあまりの恐ろしさに泡を吹いて倒れてしまいます。
「死んでる・・・」
「うそっ!!」
動かない村人を見て目を見合わせる二人。
すべては夢で今日は何もなかったのだと思うことにしました。
その後、墓地で目を覚ます村人。
何が起きたのか分からず、店をほったらかしにした事を嫁に怒られながら呆然とするのでした。
テイルズオブカフェテリア【tale:2】の感想
早速アイのお店でごくつぶし化した勇者ルー。
平和な世の中では勇者というのは実に無力な存在なのです。
それでも、友達の手助けを素直に喜ぶアイは可愛いです!
ただし、人間の変装に関しては夏目友人帳もびっくりな不気味さです。
アイと友人になったルーの中では、アイはポメラニアンのような可愛い存在になっていることも面白いです。
オオカミの姿でも明らかに恐ろしいはず!
エンターテイメントについては、人間の世界について知らないアイはともかく、ルーまでノリノリなのは大問題。
無事村人が生き返ってほっとしました。
多くの読者も緊張と癒しに翻弄されたに違いありません。