いなくなれ、群青

いなくなれ、群青【第十五話・11月23日七草(2)】ネタバレ!灯台で、禁断の交渉の果てはーー?

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月刊Gファンタジー7月号(6月18日)発売、いなくなれ、群青【第十五話】のネタバレ・感想をまとめました。

前回のあらすじ

島の真実を確かめるために、真辺と共に灯台へやってきた七草。

すると、不意に灯台内の公衆電話が鳴り響いたのです。

そして、その相手は魔女なのでした。

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いなくなれ、群青【第十五話・11月23日 七草(2)】ネタバレ

[この電話の向こうに、魔女がいる]

「初めまして。

ずっとお話したいと思っていました」

電話の受話器を取り、話す七草。

『貴方と話すのは初めてではありません』

「…でも僕はその記憶を失くしています。

貴女が消したんですか?」

『はい。

貴方が失くしたものはみつかりましたか?』

[その質問は、間違っている]

「いいえ。

僕はなにも失くしていません」

七草は、頭の中で真辺と初めて会った時の会話を思い出します。

「君名前は?」

「真辺由宇。

忘れたの?」

「いや、まず名前を尋ねることになってるんだ」

 

[あのルールには意味がある。

君や、貴方ではいけない]

「でも七草が失くしたものは知っています」

[僕と、失くしものをした七草は区別されなければならない。

ここは捨てられた人たちの島だ。

じゃあ僕たちは誰に捨てられたのだろう?]

七草は目を閉じます。

[ネガティブな僕は、いちばん悲観的な答えを想像した]

「僕は、僕に捨てられたんですね」

[この島の住民は、なんらかの欠点を持っている。

たとえば学校が怖い先生。

虚言癖のある友人。

会話に怯えている女の子。

それに、ネガティブにしか物事を考えられない僕]

「僕たちはみんな、自分自身に捨てられてここにきた」

[七草という人間にとって、成長し大人になる上で、捨ててしまうべき欠点が僕だった]

すると、電話の向こうの魔女は言います。

『素晴らしい。

よくわかりましたね』

「そりゃわかりますよ」

少し笑う七草。

[この島にきて間もない頃、僕は階段を上った。

その先で、僕に出会った。

僕を捨てた僕に]

そして、七草は思い浮かべます。

外の世界のことを。

[きっと外の世界にいる、本物のトクメ先生は学校への恐怖を克服したのだろう。

本物の一〇〇万回生きた猫はもうそんな名前じゃなくて。

本物の堀は笑顔でクラスメイトと話せているのだろう。

素晴らしいことだ。

でも、そんなの知ったことか]

受話器を強く握りしめる七草。

そして、堀に言われたことを思い出します。

「ここは、捨てられた人たちの島です。

この島を出るには、七草くんが失くしたものをみつけなければなりません」

[当たり前だ。

僕が捨てられた人格でしかないのなら、この島を出る条件は決まっている。

現実の七草が、僕をまたゴミ箱から拾い上げることだ]

七草は、ちらりと後ろにいる真辺を見ます。

[でも僕のことなんかどうでもいい。

許せないのは、ひとつだけだった]

「どうして、人格の一部を切り取るようなことができるんですか?」

『私は魔女です。

魔女は魔法を使うものです』

「貴女になら、元に戻すこともできる?」

『可能ですよ、もちろん』

「僕の手紙は届きましたか?」

『ええ。

すみませんね、まだ返事を書いていなくて』

「いいんです。

今答えを聞かせてもらえれば」

また七草は笑います。

[きっと、この島の魔女は優しい。

階段島には平穏があり、悲しい事実は隠されている。

僕はその秘密を少しずつ落書きに添えた。

あの落書きは、優しい魔女への脅迫だった]

七草は、自分の中の疑問について一つ一つ整理していきます。

【魔女はこの島に過去ばかりを閉じこめた。

未来はどこにある?】

[それは島の外にある]

【君たちは鏡の中にいる。

君たちはなんだ?】

[ただの虚像だ]

【〝失くしたもの〟はすぐ近くにある。

失くしたものとはなんだ?】

[もちろん僕たち自身だ]

そして、七草は魔女に言いました。

「僕は次に、もっと決定的な落書きをすることだってできます。

でも優しい貴女はこの島の人たちが真実を知るようなこと、望まないでしょう?」

『そうですね。

私はわりと、ここが気に入っていますから』

「なら、僕のわがままを聞いてくれませんか?」

七草は、真辺を初めて島の中で見かけた時のことを浮かべました。

七草の推測に基づいて、出た答えは。

[ひとつだけ、許せないことがあった。

真辺由宇が、ここに来た。

つまり、彼女が、彼女を捨てた]

それが、七草にとって許せないことだったのです。

[どうして、どうして、どうして。

真辺由宇だけは、ここに来てはいけなかった。

僕にはどうしても、彼女が欠落したことが、許せなかった]

七草は、魔女に続けます。

「お願いです。

真辺由宇を、元に戻してください」

すると、魔女は答えました。

『……階段をのぼりなさい。

救いであれ、そうではないものではあれ、すべては階段でみつかります』

そこで、電話は切れてしまいました。

魔女に言われた通り、七草は真辺と共に階段へ行くことに。

「話はわかった?」

真辺が問います。

「だいたい」

「大地も、自分で自分を捨てたのかな」

「たぶんね」

「なら、現実を変えないといけない。

大地がこの島を出たとき、もう泣かなくてもいいように」

階段へ向かいながら、七草は真辺に聞きました。

「君は昨日も階段をのぼったんだよね?」

「うん」

「どうだった?」

「上手くいかなかった。

とても心細かった。

なにかが足りないような気がしていた」

でも、と真辺は続けます。

「七草と一緒ならのぼれる気がするよ。

さあ、いこう」

そう言って手を差し伸べてくる真辺。

七草はその手を取って握ります。

そして、階段の前に着きました。

[その階段は、息をひそめるみたいに静かだった。

だから、真辺の声がよく聞こえた]

「あのパズル、まだ飾ってるよ」

不意に真辺が言いました。

「パズル?」

「私が引っ越す前にくれた誕生日プレゼント」

「ああ」

真辺は、空を見上げながら言います。

「こんな星空のパズルだった」

「作るのたいへんだったでしょ」

「うん。

でも楽しかったな。

だから、星をみるときみを思い出す」

笑う真辺の横顔を見つめて七草も笑います。

[僕もだ、と言いそうになって、言葉を飲み込んだ]

そんな七草の顔を見て、真辺は呟きました。

「ねぇ、七草」

階段を登りながら、言います。

「本当に私が私を捨てたなら、それはたぶん、君に再会したからだよ」

いなくなれ、群青【第十五話】感想

今回で、階段島の秘密がまた明らかになりました。

捨てられた人達の島ってそういうことだったのか~って妙に納得しました。

この作品の少し奇妙で爽やかな雰囲気、本当に素敵です。

しかしながら、真辺に何があったのかという点がまた浮き彫りになりました。

次回、どういった流れになるのか注目ですね。

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